マンションを賃貸するにあたり、やはりセールスポイントがあります。
しかし、貸す側の自信満々なセールスポイントが、借りる側にうまく伝わっているでしょうか?
それより、借りる側がとても気になる部分が上手に満たされているかどうかも大切です。
ここでつまずきますと、貸す側と借りる側が上手く意思統合できず、空室のリスクが高まるわけです。
ここでは、貸す側と借りる側のギャップについて、まとめてみました。
・貸す側と借りる側の微妙なすれ違いがある!
「こんなキレイで広いマンションなら、女性ならきっと住みたいと思うだろう!」
「子供さんがいたら、こんなマンションに住ませたいに違いない!」
ところが、賃貸に出してみたら、入居者がなかなか決まらないで困るということに。
別稿に、満室経営のコツ(空き室リスクの回避)なんて記事も書いてみたのですが、入居者がすぐ決まらないのは、オーナーにも責任があります。
・知り合いのマンションの例
自分の知り合いが、横浜のちょっと地味な沿線にマンションを購入しました。
知り合いは、内装とかのプロフェッショナルでして、自身のマンションの中を紹介するサイトさえも作っていました。
これが、美しいのなんのって、もう筆舌に尽くしがたい感じなのですね。
和風と洋風を折衷している感じで、ともに良いところを存分に取り入れてあるのです。
3LDKくらいで、キッチンも「これでもか!」というぐらい、おしゃれに出来ているのです。
一度、ホームパーティーにお呼ばれしたのですが、とにかく快適な居住空間として最高!
みんなも絶賛の中古マンション物件ということになります。
ところが…
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・マンションの借り手が付かない!
知り合いのご両親が地方にご在住なのですが、体調を悪くされまして、横浜を引き払って郷里に帰られることになりました。
「もう、かえって来られないかも知れない」とちょっと悲壮な決意を語られていた気がします。
そして、くだんのマンションはローンが数年分残っていたので、賃貸に出すことになりました。
賃貸に出せば、ローンの支払いはかなり軽減されますし、むしろ収益が出るかも?
…ところが、困ったことになりました。
知り合いが 地元に引き上げる頃になっても、とにかく借り手が付かなくて困ったのです。
「あんなにキレイなマンションなのに、どうして借り手が現れないのだろう??」
3LDKですので、独身者、OLさん、家族連れでも少人数なら十分に住めそうです。
なのに…
みんな、いぶかるのですが、借りてもらえないのでは、予定が狂ってしまいます。
何度か家賃の引き下げなどを行って、ようよう借り手が現れました。
それにしても、あんな『リフォーム物件』と言ってもおかしくないマンションがなぜ、借りられず放置されそうになっていたのでしょうか?
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・賃貸に向く良いマンション物件とは?
知り合いは、内装やデザインの専門家ではあったのですが、賃貸などにはちょっと疎かったようですね。
それこそデザイナーズマンションのような内装だったのですが、『自分の好み』で準備したマンションだったのです。
『借り手のことを考えて』作ったマンションではなかったのですね。
・まとめてみますと…
思いつくまま、理由を書いてみますと
① まず、地域性のようなものがあると思います。
周辺は、一般的な首都圏の住宅街で、需要がないわけではないと思います。
ですが、駅から10分と、少し遠いこと(知り合いは自転車を使っていましたが、雨の日もあります)が考えられます。
② 駅がやはり地味な市営鉄道路線の沿線であり、住宅購入の希望者は多くても、賃貸のニーズが少なかった?
一度行った印象だけですが、生活物資の供給源が駅周辺しかなく、街としてもちょっと魅力がなかったのかも知れません。
③ 地域やアクセスなども総合的に照らしてみて、『人気』や『需要』が今ひとつだったこと。
周辺を見回しますと、学校や公共施設なども少なかったイメージでした。
④ ニーズにしても、あまり高額な家賃で充実した生活を希望する層が、やはり着目する地域のイメージではなかったのではないか?
『住みたい街 ランキング』などで上位に入るなどの、何といいますか『ステータス感』に乏しい街だったことも言えるのかも知れません。
⑤ 賃料が、やや微妙な線上にあったかも?
安ければ、割り切って住むことになるでしょうし、広さにしても、一人ではやや広いし家族連れには狭いし…ちょっと全体的に、中途半端だったのかも知れません。
そして『人気の街』とか『好まれる屋内のレイアウト』などは、こちらの思惑とは異なることもあるのかも知れません。
そこで、親切で経験のある業者さんということになるのですね。
結論といえば、やはりK不動産のような、良心的で経験豊富な業者さんに頼るのが、特に初心者は必要ではないかと思うのです。
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