マンション、アパートを問わず、ゴミの問題は大家が常に気をつけなくてはならない問題の一つです。
ゴミ出しですが、収集車がくる日程が守られ、収集車が来る直前に集積場に出されれば、かなり問題は少ないです。
ところが、実際にはそうはいかず、収集が朝の場合でも仕事の都合などで朝には出せず、前夜のうちに出されることになります。
網をめぐらした、きちんとした集積場で、犬や猫の動物が侵入できない理想的な状況でも、悪臭や小動物繁殖など問題があります。
小動物が増えますと、それにつれて大きな動物がエサとして集まってくるなど、悪循環のもとになります。
山地が開かれ、住宅地が山野に迫ることにより、動物の生活を圧排することも多く『彼らの住環境が侵されて』いるのだと思います。
ちょっとして地方ではイノシシやたぬきの被害が多く、住人も安心して住めないことになります。
ゴミの問題は、ともすれば大変なご近所トラブルの元になりかねません!
住民の手に負えない状況になる前にオーナーが手を打つべき局面もあります。
やや前置きが長くなりましたが、ゴミの問題の周辺を書き、対策について考えていこうと思います。
・あまり神経質な『指導』も問題だが…
「最近、ゴミ出しのトラブルがにわかに増えてきて…」
「以前は、こんなことなかったのに…」
そういう際は、やはり新しい入居者(および同居人)によるものが多いと思います。
容疑者にして申し訳ないのですが、こういう場合は新入居の人が犯人であることが多いです。
きちんとしてきた人が、突然変なゴミ出しをすることは少ないと思います。
ですが、あまり神経質に細かく指示を出すと、これまた入居率アップと遠い方向に行ってしまうのです。
さて、どうしたらよいでしょうか?
・こういう時に、掲示板が役に立つ
満室大家さんの知恵として、掲示板設置について書いたことがありました。
< 過去記事 >
最初の現象だけでは「この人がトラブルを起こしている!」とは言い切れないので、直接的な関与が難しいのですね。
そういう場合は、掲示板に掲載して、正しいゴミ出しの仕方を提示します。
万が一、入居者が意識的にやっていたとしても「指導していく」というスタンスが大切です。
画像やイラストで示すと わかりやすいと思います。
・それでもだめなら警告を考える
サッカーでは、警告は段階的に行われています。
突然の厳罰ではなく、段階を経て、警告の反応がなければより丁寧に指導をするわけですね。
掲示板などで周知しても、変化がない場合は警告的なメッセージを掲示することになります。
常識を疑うレベルの行動ですと、本人の考え方そのものが問題ですので、はっきりとわからせることを工夫します。
・なおダメな場合は、本人を特定
いくら説明してもダメ、という場合もなくはないと思います。
「ゴミの曜日が違うのに、平然と燃えないゴミを出している」
「規定のゴミ袋を使わずに、適当なレジ袋でゴミ出ししている」
知らないのではなく、これでいいと思ってやっている場合は、どうするか?
ゴミを開封して調べたり、聞き合わせをして本人を確認します。
本人の氏名がわかるような資料が案外簡単に見つかりますので、直接口頭で注意をします。
その場で、本人の言い訳があればよく聞き、今後の運営の参考とするべきだと思います。
・ゴミを見ていると入居者がわかる
そんなことを書いている大家さんがありました。
例えば、突然大量のごみが出されるなどは、退去が近いのではないか?
海外に旅行など、長く家を空けていればゴミは出なくなります。
あまりゴミが出なさすぎるというのもおかしいわけで、室内で何かあった反応ともみられます。
何か異変と気づけば、早急に行動することが大切です。