下駄履きマンションとは何か?不動産投資の際の注意点に気を付ける!

不動産投資 知識編

マンションの1階をテナントにして、店舗として貸し出すパターンをよく見かけます。

こういうのを業界では『下駄履きマンション』と言うようです。

入居者にとって嬉しいサービスを提供する店舗なら、入居者の満足度が上がるので入居率もアップする可能性があります。

こんなマンションを購入して、賃貸する場合、どんなことに気をつけたら良いのでしょうか?

・1階がローソンだったマンションに入居していた私

かつて、私が入居していたマンションですが、1階がローソンでして、オーナーもしばしばレジに立っていたのを覚えています。

大家さんが元国鉄マン(現 JRの職員)で、駅勤務だったようです。

オーナーさんは「私、自慢じゃないが夜には強いんですよ」とおっしゃり、バイトが入りにくい日曜の夜勤などをつとめておられました。

賞味期限がギリギリになっている食品を「もう廃棄するから、あげるよ」と言ってもらったり、おでんをわけてもらったり。

夏などは、喉が渇いた際に ついつい飲み物を買いに降りたり…

まるで、商品がぎっしり詰まった冷蔵庫があるようなものですから、気がついたら体重も増え気味になっていました(笑)。

コンビニは、入居者が使ってくれることがありますので、店も流行って大助かりなのかも知れません。

要するに、コンスタントに顧客が見込めることにもなります。

それ以外にも、携帯ショップや書店などが多く、入居者としては便利な気がします。

入居者として、便利な仕組みがあることは、入居しやすい理由にもなります。

・1階に店舗がある場合の問題点は?

そうはいっても、やはり問題点がないわけでもないのです。

まず、1階が飲食店だった場合、清潔度が問題で害虫の類い(ゴキブリ・ネズミなど)が発生するとか、住人と関係ない人間が集まってくるので生活の安全が心配、などの声があります。

コンビニなどですと、深夜の荷物の到着・積み替えなども騒音の元になりますので、2階・3階などの直上階からは苦情が多いようです。

購入する際は、やはりよく見て回り、状況を正確に把握することが大切です。

現地を回り、臭いや音の聞こえ方、営業時間などをよく確認し、常識的に許容される範囲なのかどうかを注意しましょう。

飲食店の店舗の清潔度は裏口やゴミ置き場に現れると言われ、一流の管理が行き届いている 例えば『スタバ』などは清潔でスマートな処理がなされています。

店舗の表だけではなく、裏側の忘れず見て回るようにしましょう。

・1階のテナントがマンション経営に影響するケースは

1階に店舗がある場合は、① 店舗が借りて入居している ② 場所を所有して営業している の2つに分かれます。

② の店舗が場所を購入して営業している場合、マンションとは経済的には関係ないため、財政面で気にすることはないのです。

もとあった店舗がどうしても立ち退きしたくない場合など、折衷案として こういう仕組みになっていることがあります。

管理組合から共用の場所を借りて営業している場合、少し注意が必要です。

店舗からの賃料収入は管理組合に入るのですが、経営順調なら管理組合も潤うので良いのです。

問題は、店舗が経営不振で退去してしまった場合、賃料収入は入らなくなり、管理計画に支障を来すことになってしまいます。

マンションの1階が空きテナントとなっていると、何となく物寂しい空気にもなってしまいますね。

店舗の運営が順調なのか?周辺で聞くなどすると良いでしょう。

常時客がいるのかとか、書籍コーナーの本がやたらに日焼けしている、などはちょっと立ち寄ると印象でわかったりします。

マンションの1階の店舗については、メリットも多いのですが、気をつけなくてはならない点はチェックをすることが大切です。

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