物件数が増えてくると、家賃の入金件数も多くなってくると思います。
そして、家賃以外の出金、例えば固定資産税、不動産の管理会社に払う管理料、リフォームなど工事料、エアコンなどの修繕費…
不動産に関連して、入出金が多くなり金額も大きくなったりすると、管理帳をつけなくてはならなくなります。
税務署に見せるためだけではなく、『覚え』のためにもやりやすい方法を考えなくてはなりません。
この記事では、家賃管理を通じて、入出金の管理を考えてみましょう。
・家賃は普通預金の通帳で管理する
家賃は、同じ通帳に一本化し、その一冊で入出金が一目でわかるように工夫しましょう!
今日、銀行は金融庁などの指導もあってか、なかなか通帳を作らせてもらえないのです。
自宅のある都道府県の No.1 の地銀の自宅最寄りの支店にゆき「不動産の入出金のため、別通帳が必要になった」と申し出ましょう。
窓口の銀行員が、奥に入り、上の人と相談をするようなシーンがあるかもしれませんが、たいてい作ることができます。
自宅や職場から離れたところの支店などで作ろうとしますと、大変警戒されますので、どちらかの最寄りの支店がおススメです。
「反社会的勢力の関係者ではないか」など、念書のようなものを書きますが、該当しなければ問題ありません。
・不動産用の普通預金通帳を作る
私の場合は、『○○○(←ちょっとした団体名を適当に考えました)代表 田中太郎』みたいな名前にしてあります。
銀行の通帳の名義ですが、
『仲良し手芸会 主宰 鈴木美代子』
『××年○○高校△組同窓会 会計 佐藤 隆夫』
『劇団 □□ 会計 高橋 恵』
こんな感じで、団体名に役職をつけて個人名で作ることができます。
印鑑は個人の印鑑を使います。
・家賃はすべてその通帳に振り込みしてもらう
そして、入居者には作った通帳に振り込みをしてもらうように周知します。
通帳がそのまま売上帳になるわけですね。
これにて、印紙の節約や集金の手間も省けることになります。
また、例えば同じ地銀の口座では、今日的に振込料が掛かりませんので、入居者も便利です。
たいていの銀行通帳は、今ではオンライン振り込みができますので、夜間時間外でも行うことができます。
これにて、銀行に行く手間がなくなりますので、振り込み忘れ・振込遅れもかなり解消できると思います。
入金遅れなどの事情にて、現金にて集金することがあってもその金額を口座に入金します。
そして、入金として記帳された金額の横に『502号室 鈴木3月分』のようにメモをします。
預金口座と預金通帳を上手に使えば帳簿つけの手間が大幅に省けます。
・通帳が帳簿になる
振り込みの記録がそのまま売り上げを示しますので、取引の記録として、所得を計算するための簡易帳簿として役立ちます。
固定資産税の引き落としや各種の出費もここから出金するようにしましょう。
リフォームやエアコンの修理代金はそのまま必要経費となりますので、領収書とともに保存しておくことが良いでしょう。
そして、生活に必要なお金と完全に切り離して別会計にすることが大切です。
ちょっとどうしてもお金の入用ががあってなど、不動産通帳から『借りる』などは厳禁です!
必要経費になるものとならないものがあると思いますので、税理士さんなどと相談しながら通帳管理をするようにしましょう。
私も、地元地銀の通帳を生活関連の通帳とは別にして、専用通帳を作りました。
専用通帳にすると いろいろメリットもあります。
先にも書きましたが、生活費用関連でちょっと物入りが発生した場合、別通帳にしてしまうと「ちょっとここから用立てて」などということがしにくくなり、うっかり使い込んでしまう などの現象が起きにくくなることなどもあります。