不動産投資の空室対策!フリーレントの長所と落とし穴について考える。

不動産投資 知識編

なかなか入居者が現れず、困っている状況で次々と『満室経営』に向けて手を打ちます。

しかし、運が悪いと空室期間が延びに延びて『入居者がいない』スパイラルに陥ってしまいます。

理想を言えばキリがありませんが、退去後1か月くらいで何とか入居者が現れてほしいものですね。

 

そこで、入居者は何を期待しているのか?

物件のどこに魅力を感じているのか?

なるべく入りやすいようにするにはどうしたらよいのか?

 

これらについて、考えることになります。

近年、入居者の人気を集めているのがフリーレントですね。

大抵、初期の1か月の家賃が無料という方式が多いです。

入居当初は、引っ越し料金など、もろもろ物入りがありますので、入居者には優しいサービスと言えるでしょう。

・フリーレントについて考える

フリーレントが持てはやされるには理由がありますので、説明してみましょう。

家賃を下げるとなると、長く住まれれば住まれるほど値引き額が付きまといますので、大家には不利になっていくのです。

また、ゼロゼロと呼ばれる方式(礼金0敷金ゼロ)も多いですが、敷金がないと部屋を汚く使われたり、突然居なくなる(夜逃げ)があると大変です。

原状回復には、すべて大家の出費ということになりますので、場合によりますが大変な出費を余儀なくされることもあります。

(よって『ゼロゼロ』には、(家賃保証を含めて)保証契約を厳しくしたり、保証人の人数を増やしたりもして防衛します)

・敷金・礼金は0はオプションにするやり方

フリーレントの周辺知識として、これもついでに説明しておきましょう。

オプションとしまして、入居者に選ばせる方式もあります。

たとえば…

『敷金礼金0にする代わりに、月々の家賃を1割増しにする』

または

『敷金礼金は各1か月として、家賃はそのままにする』

2者選択にして、ユーザーに選んでもらう方式というのがあります。

(どちらかというと、若い人や法人契約の場合は、敷金礼金0を選び、年配の人は敷金礼金各1カ月を選ぶ傾向があるようです)

また、年度末(3~4月)は競争が激しいので『礼金0敷金1』にするなど、臨機応変に細かく工夫する人もあるようです。

・フリーレントの落とし穴は…

例えばマンションを売り出す際に、入居者ありの『オーナーチェンジ』だと売れやすいのです。

ということで、販売目的に一時的にせよ入居者を入れる目的でフリーレントを使うことがあり、要注意なのです。

入居者がいるし、家賃も高いということで、オーナー希望者は買いやすいのです。

ですが、入居者はフリーレントにひかれて入居しており、場合によっては半年分くらいフリーになっていたり!

投資家から資金を集めて運用しているファンド物件などがこれにあたり、物件が新しいし、フリーレントが長いのですぐ入居者は決まります。

ですが、オーナーが決まった頃から家賃支払いが始まり、入居者にはかなりきつい家賃設定だったりすることも。

 

こういう場合は、かなり退去も早く、今度は入居者が入りにくくて難渋することに。

泣く泣く家賃を引き下げるという、悲しい方向に進むパターンも少なからず見受けられるのです。

どちらかと言えば、購入する際の注意事項とも言えるのですが、フリーレントの注意事項と言えるでしょう。

 

これ以外にも「2年ごとの更新料をなくす」などで、安心を取り付ける方法もあります。

更新の2年おきに入退去が繰り返されるパターンを回避する目的で入居を長くしてもらう狙いがあります。

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