前項からのつづきになります。
不動産業者の人の恨み節、というわけではないのですが、この項は思わず長くなってしまいました(笑)。
続けて読んでいくと、「身に覚えがある」「まあ、社会人としては当然」
そんな内容が少なくないのではないかと思います。
ですが案外守られていない、それにて『嫌われ者』になっていないか、気をつけないといけないのです。
・おしゃべりで困る
「男のおしゃべりはみっともない」
そんなことがよく言われています。
(大家業は、男性には限りませんが…)
気になることは、何かと人に聞かせたい(あるいは、聞いてくれる人がいないのかも)。
言いたいことを相手の様子も見ずに、ひたすらしゃべる人があり、大家業とか関係なく存在します。
聞く身になっていない相手にとうとうと喋りかけるのは、労力の無駄だけではなく、嫌われる元、と考えましょう。
『ここだけの話』をつい広めてしまう『おしゃべり』も嫌われます。
話の内容が、ここだけの話でなくなるのであれば、とっておきの話が出なくなるのです。
ですので「他所で言わないでください」という話は、基本「墓まで持っていく」でないとダメなのです。
・プロっぽくふるまってしまう
不動産業者は、若い人が営業をしているからといって「素人ではない」のです。
これも似たような話でして「知ったかぶりをしない」とでも言うべきでしょうか?
相手が「こんな話は知らないだろう」などと、とっておきの話を展開するなど。
営業マンは知っていても、知らないふりをして聞いているのかもしれません。
なぜなら、上から「大家の話は徹底して、うんうんうなづきながら聞け!」と指導されていたりするからです。
不動産業者は「この人は良く勉強しているな」と気が付いていますので、それくらいでよいのです。
「こんな話も知っている!」「アレも知っている!」と小学校の生徒が先生が質問する前から手を挙げているみたいな?
『お答え』をしたいがために授業に参加しているみたいなのは、いい大人がすることではありません。
・とにかく連絡がつかない
とにかく、業者さんが緊急的に相談したいときに連絡が付かないのが困ります。
まあ、電話の当直当番みたいなのではありませんが、なるべく携帯電話は手元に置いて電源は入れておく。
例えば、土日で内覧客があるので、大家が出ないと鍵がつかえなかったりします。
結局、入居者を紹介する機会が失われることになってしまいます。
これにて、満室経営に差しさわりが出ることになるのですね。
・人を信じなさすぎてこまる
任せてあるのですから、それも全くの素人さんではありませんので、託したら様子を見ましょう。
ついつい口を出してしまい、不動産店店員としてはやりにくくて仕方がないと思います。
これも上の項目とかなり類似のことになります。
結論から言えば、やはり大家さんが運営の主体である、資金を出しているとはいえ、やはりチームのメンバーなのです。
一人一人の関係者は子供でもなければ、社員でもありません。
そして、チームが強い力を発揮できるのは個々のメンバーが実力を存分に発揮できたときに生まれます。
全体の総力が発揮できるかどうかは、大家の裁量にかかっていると思うのです。
そして「相手の身になって考えてやる」などは、常に気にしなくてはならないことと覚えておきましょう。