不動産投資でペットを許可した賃貸トラブルは?大家が考える対策とは?

不動産投資 知識編

不動産を賃貸するにあたり、やはり築年数がかさんでくると どうしても入居希望者が少なくなり、満室経営が厳しくなってきます。

周辺に、良さげなアパート・マンションが建つなどは、賃貸開始当初には予測が全く出来ない”不可抗力”ですので、これは困ってしまいます。

さりとて、入居者が来ないからと、イージーに家賃の値下げをするのは考えものなのです。

今日、大流行の『最初の1ヶ月は家賃無料』のフリーレントなどは、その打開策と言えそうです。

すなわち、最初の1ヶ月に目をつぶることにより、容易に満室になり、以降は定期的に家賃収入が発生します。

これが、家賃引き下げとなりますと、値引きした差額が毎月かかりますので、長く入居してもらえればもらうほど損失が増えてしまいます。

それで、最初にフリーレント! もちろん、最初の1ヶ月で退去されないように工夫しなくてはなりません。

マンションなどでしたら、管理会社などと綿密に相談することが必要になるでしょう。

フリーレントの問題については、また稿を改めて書こうと思っています。

 

さて、本題の『ペット飼育 可』に話を戻します。

・ペット飼育可にする時の考え方

家賃を下げなくては、もうどうにも入居者が決まらなくなった!というときに、カンフル剤として有効なのが『ペット飼育 可』の条件です。

これにて、数千円 上乗せ出来ることもありますが、やはり近隣のペット可の物件の価格などをよくリサーチすることが必要になります。

あくまで、ユーザーの視点に立って「こちらの方が、明らかに有利だ」と思ってくれる線を模索しなくてはなりません。

条件を適当にしてしまうと、何だかんだとあれこれのペットを飼われることになり、物件が動物園にも近い状態になりかねません。

と言いますのも、単純に『ペット』言えば、かなりカテゴリが広くなってしまうのです。

爬虫類、猛獣類など、飼っている本人は良いかも知れませんが、他の入居者からクレームが出ないとも限らないのです。

 

熟練の大家さんの作っておられる条件はこんな感じです。

飼える動物は、犬のみにする。

猫は爪を研いだり、かなり部屋が傷むことがあります。

猫用の爪切りなどもあるようですが、これは入居者が勤勉に行ってくれるとは限りません。

トラブルの少ないペット動物と言えば、犬ということになります。

大型のペットは禁止する。

人間が抱き上げて外出が出来る範囲とします。

すると、犬でも大きなものは飼えないことになります。

犬も大小がありますので、この辺りの規定は細かくしておく必要があります。

飼っている動物については登録を義務づける。

自動車のスペースを貸し出す場合は、車庫証明を取り、置くべき車を登録すると思います。

(まあ、たまに知人の車を少しの時間おいたりするのは許されるでしょうが…)

そんな感じで、飼っている動物は登録制にします。

いつの間にか、動物が替わっていた、などということがないように「いなくなった時のために…」などの口実で、写真を撮らせてもらって登録するなどが良いでしょう。

気がつけば、頭数がずいぶん増えていた、などということが無きにしもありませんから。

敷地内での散歩は厳禁の約束を取り付ける。

中にはペットが嫌いの人があり、先に入居された人から「ペットが不可なので入居したのに!」とクレームが出ては困ります。

敷地外に出るまでは、歩かせず、抱きかかえて外に出し、敷地外では散歩できることを条件につけます。

そこで、あらかじめ「○月○日からペット可になります」と告知を怠らずに行います。

また、後から『ペット 可』にする場合は、先住の住民に文句をつけそうな人がいないかチェックが必要です。

・退去後のことも入居時に決めておく。

管理会社と丁寧に話をしておくことも必要で、彼らにもノウハウを提供してもらうことも有益です。

動物が生活した際のばい菌など、衛生面の問題などもありますので、畳・床・壁紙などは総交換すること、敷金から費用を充当するなどを契約書に明記します。

詳しくは、管理会社の担当者と相談しましょう。

 

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