満室経営は大家業の永遠の夢と言えましょう。
内覧に訪れた”入居検討中の人”をもれなくキャッチするにはどうしたら良いものでしょうか?
ここでは、内覧のときに気になる室内に置く小物について考えてみます。
ちょっとした小物で、随分イメージが変わることが多く、印象が良くなれば入居率も上がるというものですね。
うまくすれば、ちょっと高めのお家賃でも、入居がきまることがあるかも?
・消臭剤・芳香剤にて室内の”匂い”を工夫する。
先日、ある中古車ディーラーが種明かしをしていたのをご披露しようと思います。
中古車と言えばどうしても”前任者”の香りが残り、人によっては不快で仕方が無いこともあります。
レザーシートは、高級感が漂い 試乗者の購入意欲を高揚させます。
ある中古車ディーラーは売れ行きバツグンで知られているのですが、なんと革レザーの匂いをふりかけるのだそうです。
『蛇の道は蛇』ともうしますか、『革レザーの香水』というのがあるようで、この匂いに惹かれて(?)どんどん売れるようです。
この話を応用する というわけではありませんが、室内も匂いによっては好感を抱いたり 幻滅したりということがあると思います。
長期空き室における『封水切れ』の現象について過去に書いていますので参照して頂きたいところです。
西日に焼けた畳の臭いに下水から直接上がってくる臭気が重なりますと、とても住めた感じではないと思います。
そこで、必須なのが『消臭剤・芳香剤』ですね。
消臭剤は、臭いが気になりそうな水回りなどに、こまめにスプレーします。
以外に忘れられがちなのが玄関口で、下駄箱などから過去の住人の足の臭いなどが立ち込めていたら最悪!
とても入居どころではありません。
やはり、第一印象が大切ですので、入ったところは重点的に消臭剤を振りまいて起きます。
後は、水回りを念入りに消臭して回ります。
そして、微香性の芳香剤などにて好感度が大幅にアップします。
トイレの強烈な芳香剤(どちらかというと『臭い消し』という感じ)ではなく、あくまでほのかに良い香りがする、というのが大切です。
「ここに芳香剤があるよ!」と言わんばかりの匂いだけのものではなく、上部のふたの部分が造花になっていたりすると、視覚的にも楽しめます。
・造花を花瓶にさしてみる。
花は、やはりイメージ戦略には重要なポイントですね。
切り花は、やはり日持ちがせず値段も高く付くので、本物の花と ちょっと見間違えるような造花が良いでしょう。
部屋がぶっきらぼうに広く感じられるときなど、ちょっとポイントになる造花がイメージをアップしてくれます。
殺風景なところに、小さいながら、原色を訴える花などは大きく印象を良くすると思います。
ホームセンターや最近では100円ショップでも手に入ります。
・カーテンは、部屋のイメチェンに役立つ
西日の当たる部屋には、入居者がいない時期でもカーテンは絶対必要となります。
畳の部屋は、畳替えした 真新しい畳が焼けないように考えます。
またフローリングの部屋でも、西日の角度などで”焼け”が発生して、まだらな床になって貧乏くさくなったりします。
これは、必要経費と割り切って、カーテンをつけるようにしましょう。
部屋の内装に”色”をつける訳にはいきません。
原色の壁とかですと、それこそ落ち着かない感じになるので、白系のクロスがよく用いられています。
そういう部屋に、カラーリングをと考えるさいに、一番役立つのがカーテンですね。
日当たりが悪い部屋なら、赤系のオレンジ色などの暖色系が温かい感じを出してくれます。
狭く小さい部屋は、青系が広がりを持たせてくれ 開放感を表現できます。
状況に応じて、色を工夫してみると良いでしょう。
・自分が内覧をしてみるとよく分かる!
そして、自分もあちこち内覧に出向きますと、大切なポイントが見えてくると思います。
「この部屋そのものは とても良いのだが、あと何か工夫をして魅力的に見せられないか?」
そんなことを考えてみます。
それから、モデルルームはデザイナーの知恵が集められている貴重な勉強の場ということに。
ちょっとした小物で、ずいぶん印象が変わることが納得できることがあると思います。