不動産投資について説明するのに、わかりやすい準備知識として『相続税』の話があります。
ちょっと回り道になりますが、相続税について説明してみましょう。
(かなり大雑把な話になりますが…)
相続税と言えば、死亡した祖父などから資産を引き継ぐときに、資産に応じて課税されることですね。
例えば10億円の資産を持つ祖父が、80代後半にさしかかり、さすがに相続のことを考えなくては…
そういう状況が来たとします。
極めて大まかな話しながら、銀行に行って資金の融資を受け、10億円を借金します。
10億円の資産に10億円の借金、これで資産は外観上0になるわけですね。
この状況で、相続が行われると、資産0円で相続となりますので、相続税も0円となります。
(これまた大まかな話になりますが…)
例えば、10億円の不動産 マンションなどがあったとして、それを担保にして10億円借り入れできたとします。
借り入れの10億円でマンションを建築しますと外観上、総計20億円分の不動産資産ができます。
80代後半になっても、まだまだ資金を借りて不動産建設をしている人がいたりするのはそのためだと思います。
(ついでに書きますと、被相続人(『相続する人』ではなく、『相続される人』)つまり、先の例ですと”祖父”の人のことを指します)が死去したことによる相続ですと、不動産の相続については、相続税はかからないことになるのです!)
この辺りをみますと、相続ってお金持ちにとことん便利にできている、ということにお気づき頂かなくてはなりません!
また、金利の世界で基本になる、重要な目安がありますので、紹介しますと…
☆☆ アメリカの国債が年利約5%である!
これは、今後も出てくる数字ですので覚えて頂いて欲しいのですね。
投資全般を考える際に、極めて重要となる 原則的な基準となります。
要するに投資の対象が年利5%以下なら、アメリカ国債を買ったほうが増えるスピードは早くて安全ということになります。
すべての投資がそうだとはいいませんが、おおむね5%を超えると優良な投資方式とされているようです。
証券・投信など投資方法は数あれど、年5%が基準になることを覚えておいてください。
さて、私のマンションの2室ですが、1つが600万円で、賃料が6万円とすると、年間72万円の収益が出るはずです
ここで固定資産税・修繕積立金など経費を考えて、年収60万円と考えると10年でペイできることになります。
10年過ぎれば基本的に、家賃は自分のものになる、ということですね。
この”モデル”で考えますと、10年で10割、すなわち年10%ということになると思います。
さて、先の10億円のマンションのご老人のケースですと10億円は約10年で回収できるはずとします。
すると、10年後には少なくとも20億円分の不動産が、子孫には残されていることになります。
このように、税制は資産家に有利にできている、大金持ちがますます大きくなるようになっているということに気づかなくてはなりません。
ここまでの話は、ほとんどの日本人が知らないままに死んでいくような内容ではないかと思います。
しかも、上記の話にはちょっとした数字のマジックがありまして(?)実際は、もっともっと早く回収ができるのですが、わかりますか??
次の稿で詳しく述べてみたいと思います。