大家業に関係すると、各種のトラブルに見舞われるようです。
私は、2室の賃貸者になり、大家業7年目になりますが今もって全くトラブルがありません。
これも、ヒタスラ書いてきた『K不動産の配慮のお陰』で、面倒な入居者を極力避けてきてもらったお陰だと思っております。
K不動産が、入居者を厳選してくれていたお陰で、安定した運営が出来ている状況だと思います。
ホントにK不動産には頭が上がらない状況ですね。
さて、私が知っている入居者トラブルを書いてみたいと思います。
サラリーマンとはいえ、大家業に関わっていると不思議といろいろな話が伝わってきます。
何かの参考になるか?と思い、書いてみたいと思います。
大家業のトラブルと言えば、入居者が突然『夜逃げする話』とか、服役してしまって空き家になった話とかが多いです。
現代のような高齢化社会ともなりますと、やはり『高齢の方の入居者トラブル』はある程度避けて通れない気がします。
私の聞いている高齢者の人の入居者トラブルというのは、独居入居中の女性の人がかなりの認知症であった話です。
認知症と言えば、精神科などの分類になると思いますが、昼夜逆転で夜に騒ぐなど(夜間せん妄?)も少なくないと聞きます。
その方ですが、幻覚症状が出現し「沢山の虫が飛んでくるのが見える」ということで、殺虫剤のスプレー缶を何本も集合住宅の自宅周辺にまき散らしていたようです。
近隣からは悪臭の苦情がたくさんありました。
そして、自室の自己管理が出来なくなっており、お風呂の水を入れっぱなしにして忘れてしまうため漏水し、階下の住人は何度も『水漏れ』の被害に逢ったようです。
また、蚊取り線香の火が布団に引火したのを水で消そうとして布団をぬらせてしまったため、ベランダに布団を干したまま寝てしまったようです。
ところが、完全に火が消えていなかったようで、深夜に布団が燃える大騒動になりました。
こんなことが連日起きるため、下の階の住人はノイローゼ気味となり、顔面神経麻痺が起きて入院するまでに追い込まれていたと言います。
さすがに、ボヤ騒動は近隣住人の問題意識をかき立てるのに十分だったのです。
このご老人ですが、身寄りは知的障害者施設に長期に入所中の長男だけということで、全く当てにならなかったようです。
生活保護を受給していたのですが、生活保護の担当者が定期訪問した際、手を引いて誘導しようとしたところ、担当者の手を噛む行為もあったと聞きます。
漏れ聞くに、被害妄想のような症状があったのではとのことで「何か悪いことをされる!」と思っていたようです。
住居の管理者、民生委員、地域の消防担当者、住民の代表者、所轄警察署の署員、生活保護担当者などが協議し、保健所に相談に行ったのです。
このご老人のようなパターンは、市中で未治療で放置されている精神科患者ということで、警察官が保健所に通報するなどの措置が有効です。
保健所が見に行き、必要とあれば『緊急措置入院』という、精神保健福祉法による強制入院にすることが可能です。
このご老人は幸いにも、近隣の精神科病院に入院することになり、ごく軽度の治療によって軽快し、認知症老人のケアも出来る施設に入所されたと聞いています。
ですがこのご老人の、特に深夜における異常な行動は周辺住民にとっては脅威であり入院にて、一同 胸をなで下ろしたということでした。
独居の老人 お一人が認知症ということだけでも、これだけのご近所トラブルに発展してしまいます。
大家業もうかうかできない!ということですが、これも入居者を厳選しておけば防げるトラブルかも知れません。
あまり安い物件を賃貸しますと、ともすれば生活保護の人やご高齢の人でも「空室よりはいいや」と貸し出すことになります。
生活保護は、福祉事務所が家賃を保証してくれますので、大家としてはむしろ歓迎かも知れません。
ですが、こんな大変な状況に見舞われることも少なくないと、覚悟もしなくてはならないと思います。
結論として、オススメできるのは、それこそ…
① やはりK不動産のような、親身になってくれる業者さんをパートナーに持って、ほどほどの物件を手に入れる。
② 入居者にも注意を払ってもらってトラブルが少ないように配慮してもらう。
これらを教訓として書いておきたいと思います。