入居者が内覧する際に、殺風景な『倉庫』みたいな物件では、決まるものも決まらなくなってしまいます。
別記事に書きましたが、できるものなら『モデルルーム』を目標に、ある程度の生活調度を入れたほうが、居住のイメージがわいて入居者のモチベーションが上がるのです。
そのためには、常に気をつけてモデルルームやデザイナーズマンションの雰囲気を覚えておくことが必要になります。
可能な限り、自分でもあちこち物件を見て回り、雰囲気作りを勉強しておくほうがよいでしょう。
まとめて言えば『入居する側の視点を持つ』ということでしょうか?
何でも備え付ければよいというわけではありませんが、内覧時に物件をアピールできるように工夫をすることが必要です。
過去の経験から、いくつかあげてみようと思います。
照明が必須であることは別記事ですでに書きました。
お勤めがある人などは特にですが、夕刻以降の内覧が多いため、照明がないと何が何やらわからない内覧になってしまい、アピールポイントも見逃されがちになってしまうのです。
照明器具は、安いものなら楽天など、通販でいくらでも手に入ります。
『照明 和紙』などで検索しますと、雰囲気の良さげなランタン風の照明がヒットします。
値段は数千円からですが、ちょっと雰囲気が出せるものを選びましょう。
そして、夜の内覧を考えて、不動産店の店員がブレーカーを上げると全室のライトが点灯するようにセットしておきます。
これにて、すべての部屋を回るにもいちいち照明を点灯させずにすみます。
アマゾンなどのネット通販で、かなり安く手に入ります。
ごくわずかな手間で設置も楽々なものも出回っています。
休日の1時間くらいで、自分でも設置できます。
(取り外しも容易なので、退去時に持ち去られないように注意(笑))
これは、近代住居環境には必須と言え、冷暖両用のものを考えます。
家電量販店やネットなら安く導入できますが、故障の場合は自前で修理となります。
夏季にエアコンが故障した際などは、住人を待たせるわけに行かず自分で修理・交換なども大変です。
自分は、不動産店にお願いし、関連業者さんに委託することにしています。
町の電気店のようなところがかなり早期に手はずを付けてくれますので、少々の割高は仕方ないと考えて任せています。
(そうそう頻繁にあることでもありませんので…)
こちらもベテランの大家さんの手記などを読みますと、特にシングルタイプのマンションでは、備え付け冷蔵庫があるほうが入居者が早く決まるようです。
『冷蔵庫を汚く使われると心配』などの懸念があるかもしれませんが、シングルの入居者は、実際あまり、自炊をしないことのほうが多いようです。
俗に言う『ウォシュレット』など、温水洗浄便座は備え付けた場合、女性に案外不人気のようです。
他人が使用した器具がやはり抵抗があるようで、また故障の場合 修理が面倒ですので、必要ないものと考えます。
IHのコンロは、火災防止には役立ちますが、単価が高いのと電気を喰いますので古い物件に設置するにはブレーカーなどの定格の問題があり注意を要します。
インターネットの接続設備ですがこれは意見がいろいろあるようです。
こちらも、少しの工夫が必要のようです。
まず、シングルの世帯や低所得層でのインターネットの普及率は想像以上に低いようです。
おおむね、携帯電話(やテザリングなどのルーター類似機能)で済まされているようです。
そのため、高所得層向けの物件(目安としては家賃関連の総額が6万円以上)はインターネット設置を検討し、安い家賃水準はインターネットの導入を見送るというのが正解のようです。