不動産賃貸は、人の輪が必要、『誰から購入した物件かで成否が決まる』などと書いてきました。
極めて例外的かつ幸運なことに、私は最初からK不動産という優良企業に恵まれた感じがします。
ですが、たいていの人は最初は、本当に手探りの状態から少しずつ手を広げていくのだと思うのです。
人の輪というのは、今も昔も成功の基であると思います。
田中角栄元総理と言えば、学歴は高等小学校卒というもので、当時かなり貧しかったため、教師が進学を勧めても果たせなかった水準だったと言います。
しかし、資金を蓄え、金権汚職などと言われつつも54歳で総理大臣に就任してしまうのです。
さて、田中角栄のちょっと面白いエピソードがありますので書いてみたいと思います。
ある若い新聞記者が、田中角栄のように若くして資産家になるには、金持ちになるにはどうしたらよいのか?聞いたことがあるそうです。
そのとき、田中角栄氏は顔をあげると、ギロリとその新聞記者をにらむように見ながら「金は人が持ってくるものだ」と言ったというのです。
田中角栄は、それこそ学歴にも派閥にも見放されるような状態からスタートしていますので、やはり人を頼って大きくなったのだろうと想像するわけですね。
裸一貫で新潟から東京に出た田中角栄氏は、彼なりの人心掌握術を作り上げていったのだと思います。
これは、不動産業にも言えまして、成功している大家さんになればなるほど、顔が広くて面倒見が良かったりします。
それ以外にも、社会福祉活動や地域貢献活動にも熱心であったり、頼られたら助言を惜しまず、誠心誠意のアドバイスをしていたりします。
「困ったら、先輩大家さんに聞きなさい、先輩大家さんの知り合いを増やしておきましょう」
成功している大家さんは、ケチケチするどころか、快く手助けしてくれるような、見習わなくてはならないような人物であることが多いのです。
ぜひ、何かのセミナーの後の懇親会などで、名刺交換をしておき、いろいろ教えを請うべきだと思います。
(なかなか親切に教えてくれる人が少ないのもあります)
成功している大家さんは、もちろん経済的にも大成功を収めておられますし『提携』『同盟』の達人で、人の輪を作るのが上手なのです。
大家業で大成功するには、多数の専門職の協力が必要で税理士、弁護士、設計士、宅建士、建築士などの人脈があればあるほどよいのです。
恐らく、何度か失敗を重ねつつ、その失敗を”授業料”として活かしつつ、少しずつ成功へと進んでこられていると思うのです。
成功に至るまでのプロセスは紆余曲折あればあるほど、成功時は盤石のものになる可能性が高いことでしょう。
とにかく、成功している大家さんに何とかして近づくことにより、和やかで良好な人間関係をみることになると思います。
それらは、本で学ぶことができない世界ですので、あなた自身も積極的に接点を持って自身で学ぶべきものだと考えます。
とにかく、一つ一つの人間関係が長きにわたって安定しているので、困った時の対応性が良いのです。
何かの際は、たちまち一肌脱いでくれる、そんな人に恵まれているのです。
そんな素晴らしい人達と出会えるチャンスがあれば、ぜひ大家としての名刺を必ず持参して、積極的に声をかけるようにしましょう!