入居者が気にするのは室内の状態ですが、内覧の際にアピールポイントとなるのが”収納が広い”ということではないかと思います。
大きな収納がありますと、とても便利ですし、大荷物を見えなくしてしまえるので、残りのフロアは、『物なし』状態で広く使えるのでありがたいわけです。
ここが美点ですと、不動産店の店員も大いばりで(笑)、収納を開けてみせ、入居希望者に訴求することができるのです。
近年のミニマリスト(最小限のものしか持たない、置かない)の流行などもあり、物のない暮らしがトレンドになりつつあるのも事実でしょう。
余談になりますが、トランクルーム(倉庫をレンタルする)が結構はやっておりまして、現代人は”荷物が多い”のです。
2万円くらい払えば、郡部では6畳二間くらいの収納スペースが借りられたりしますので、大型の楽器などもおけます。
倉庫なのに、各室に通気口があり、微弱ながら空調も付いており、高温多湿もある程度までならコントロールできるのです。
そんなものがもてはやされるくらいですので、やはり使わない物(要らない物?)を上手くしまえることは、重要なポイントと言えるでしょう。
後から設置できるとなればリノベーションということかも知れませんが、20~30万円くらいの出費でつけられるものを調べました。
下駄箱は、特に女性には人気があり、入居者のツボが分かった物件と映るようです。
床から天井までの背丈の高いもので奥行きが60センチくらいになります。
図書館で見る「動く本棚のように」前後で二重に靴を収納できるようになっています。
コンパクトながら、たくさんの靴の収納ができます。
(靴以外のものも、もちろん収納できます)
⇒ 『下駄箱収納』で画像検索!
住まいの収納ですが、ウォークインクローゼットというのも流行ですね。
たたみでいえば2畳くらいの広さに、引き戸で出入りするタイプが主流となります。
中には、ちょっとした棚と水平なパイプがセットされており、衣類を掛けて収納します。
衣類や小物類をたっぷり収納できます。
⇒ 『ウォークインクローゼット』で画像検索!
これ以外に、バルコニーをなるべく広くみせるために机とテーブルなどを備え付けにして、楽しめる様子をアピールするなどがあります。
ウォークインクローゼットの工夫などは、20~30万円であり、収納スペースを別に作った感じとなります。
ホームセンターの相談窓口などを利用するなどすれば、DIYができる人ならもっと安く上がるでしょう。
簡単な棚を設置して、整理ができるハンガーやボードなどを取り付けます。
玄関の何もない壁に有孔ボードをつけて『みせる収納』を試みます。
入り口横に、衣類をおけるスペースがあれば、実際とても便利でして、外出する際すぐに取れますし、帰宅すればすぐに掛けられます。
熟練の大家さんの『もくろみ』はズバリ当たるようで、入居率アップは間違いないようです。
「いろいろ作り付けてありますよ」「便利に生活できますよ」
小規模リノベで物件力・入居力はかなりアップが見込めるようです。
ですが、そのときにあと一つ!考えることがあります。
入居する人をイメージすること、どんな入居者が入りそうなのか?(あるいは入って欲しいのか?)
ユーザーファーストといいますか、やはり入居する人のみになって、これはありがたい!と思ってもらえるようなリノベが理想ではないでしょうか?
入居率アップが目的ではありますが、ユーザーの満足度をあげることを一番に考えなくてはと思います。