お金が準備できたら、不動産店に行ってみて、予算の額を説明し、それに見合った物件を探して歩くことになります。
ワクワクの新物件購入となるのですが、自動車の購入と同じで車体価格だけの費用を考えていたのでは、ダメなのです。
それ以外に、どんな経費がかかるのか?ということですが、マンションという区分所有建物の性格を考えて税金も来ます。
不動産と言えば、土地と建物がセットになっており、マンションのような区分所有建築物にしても、室割りで土地も取得されます。
ここで面倒なのですが、消費税につきまして…
☆ 建物は消費財と見なされますので、消費税がかかります。
☆ 土地は使用しても減らないため、消費財とは見なされず、土地の売買代金には消費税はかかりません。
ですが、マンション購入時は、土地と建物の両方の金額が合わせられて売買代金が決まります。
そこで…室数割りの土地の代金と建物の代金を分離して、建物の代金に消費税を加算するのです。
目次
マンションの売買代金とそれにかかる消費税が建物にかかる費用であることは分かると思います。
これ以外に、かかるお金をあげておきます。
マンションの所有権登記を、新しい所有者に移転する費用がかかります(所有権移転登記)。
もしローンで不動産を購入した場合、ローンが払えなくなった場合を想定して、金融機関は不動産を担保として利用する登記(抵当権設定登記)をすることになります。
司法書士さんが扱ってくれるので、オーナー自身が何かすることはありません。
報酬と手数料を込みで20~30万円(登記費用)を準備しておかなくてはなりません。
マンションも地震や火災の被害に備え、購入時に保険料をかけることになります。
その手数料として不動産購入時に10万円程度が必要になります。
固定資産税は、その年の1月1日の所有者が全額支払うことになっています。
その年の固定資産税は、前オーナーが1年分 全額支払ってくれています。
そこで、あなたが所有者になって以降の固定資産税は、日割り計算して前所有者に支払うことになります(中古マンションの場合)。
中古ワンルームマンションなら、価格に対して3%をおさめることになります。
なお、価格というのは売買価格のことではなく、課税標準額という、市町村が定める固定資産税台帳に登録されている価格となります。
不動産登記をする際に、国に対して登録免許税を支払う必要があります。
現金で購入の際は、所有権の移転登記だけで済みますが、抵当権を設定した場合、抵当権についていも登録免許税を支払う必要があります。
ローンを利用した場合、その事務手数料として、金融機関にはらう手数料があります。
金融機関にもよるのですが、およそ10万円が必要と考えます。
何だかんだ、経費がかかるじゃないか!ということになったかもしれません。
ですが、例えば自動車を取得した際にも、それこそ車体価格だけではなく、各種の手数料がかかるのはご理解いただけると思います。
それから、自動車重量税だの自動車取得税だの、もちろん消費税だの…何だかんだ税金も取られてしまいますよね。
では、いくらくらい準備していたら良いのか!ということになろうかと思うのですが…
現金で購入する場合は、ローン関連の手数料がありませんので、50万円くらい余計に必要と考えます。
ローンを組みますと、頭金で50万円くらい必要ですので、トータル100万円くらいの余裕を持っている必要があります。