満室運営、空室ゼロの大成功している大家さんの特徴は掃除にあり、ということは既に書きました。
大家と言えば、アパートやマンションを建てたり購入したりすれば、自動的に家賃収入が得られるくらいに思っている人が多いです。
ですが、この先にあげる 成功大家さんの話を聞くと、目から鱗というよりは、大変驚かされること 間違い有りません。
ですが、満室経営について書いてある本を読めば読むほどわかるのが、大家業というのはつまるところ接客業・サービス業なんだな、ということです。
たいていのオーナーは、多忙のためもあり管理会社に建物の管理や定期清掃などを任せっきりにしている印象があります。
入居者のプロフィールなどは、管理会社から伝えられているのですが、顔も良く知らないしライフスタイルにも無頓着であることが多いです。
名前と男女の性別などだけであり、どんな人が入っているのかは念頭にないケースがほとんどなのではないでしょうか?
しかし、デキる大家さん、成功している人の秘訣などを問うと、こまめに物件に足を運び、掃除であったり点検であったり…
そして、物件に足を運べば運ぶほど、入居者とも接点ができ、率先して笑顔で挨拶するなど、コミュニケーション能力も高いのです。
空室を速やかに埋め、入居者を呼び込んでいる秘訣というのが、案外地味な掃除だったり、点検だったりします。
客商売の店舗にて、開店前や閉店後に掃除をするのが当たり前のようなフィーリングで、当然と思っておられるのですね。
新入居すれば、引っ越しのそばを配ったり、あいさつ回りするなどの伝統は、かなり少なくなったようです。
11回も引っ越しした私も、近隣へのあいさつなどは、ほとんど記憶にありません。
ところが、デキる大家さんになりますと、新規入居の際には『入居のしおり』を配布していたりします。
物件近隣の、役立つ情報などを集めた小冊子であったり、物件のトラブル連絡先などをまとめたリーフレットであったり。
とにかく、入居者にサービスをする精神を忘れていないのです。
「初めて来た土地なのだから、困ることが多いのは当たり前!」
「気持ちよく生活できるよう、サポートしてあげよう!」
そういう精神が、やはり入居を呼び込み、退去を遅らせる感じになるのではないかと思うのです。
それ以上に、呆れるまでのサービスをしておられる大家さんもあります。
年末にはクリスマスパーティーを開き、入居者との意見交換をしたり、入居者に町内会の有益な情報を届けるなど。
困ったことで役に立てるならと、気軽に相談に乗ったりなど、快適な生活のサポートに腐心します。
入居者の子供さんが小学校に入学した際に、お祝いのぬいぐるみをプレゼントするなど、凄すぎるサービスでビックリさせられるのです。
こんな”もてなし”があったら、迂闊に退去したら損、そんな感じになってしまうのではないでしょうか?
上記のような話を聞かされると「とてもまねできない」とあきらめ顔になる人もあると思います。
家賃の額を考えて、家賃の額に見合ったサービスを考えれば良いのではないでしょうか?
あまり過ぎたサービスや やり過ぎも良くないように思うのですね。
そして、どんなサービスが出来るか、どんなサービスが喜ばれるのかを、日頃から考えておくことも必要でしょう。
毎月毎月の賃料を、当たり前の集金のような感覚ではなく、一流ホテルのように『大切なお客様』と考えてみてはどうでしょうか?
入居者が、いつも快適に生活して欲しいと願うことが大切なポイントではないでしょうか?
スタンスが変われば、自ずと見方も変わると思います。