空き室ができたら、じたばた焦り始める大家さんが、やはり多いように思います。
「2年更新の時期まではいてくれると思ったのに…」大家の思惑とは裏腹に、早期の退去ができるとやはり驚いてしまいます。
入居者は、自分の都合の良いタイミングで退去してしまいますので大家はびっくりします。
宅建業法というものは、賃借人にかなり有利にできており、これは民法による『弱者保護』のイメージと合致します。
満室運営のためには、満室時に油断せず行動しておくことが、やはり大切なようですね。
退去通知が来たからといって、ぼんやり状況ばかり見ていても仕方がありません!
積極的に入居へ向かわなくてはなりません。
さて、過去記事を踏まえてですが、成功している大家さんのやり方をちょっと引用してみます。
記事が重複しますが、空き室対策についての話を書いて行きます。
2室以上の空き室が出た場合、その大家さんは空室を『モデルルーム』化して、内覧者の注意を引くことを考えるようです。
内覧の際に、どこの部屋も同じような感じだと、ちっとも目立てません。
そこで考えるのが『モデルルーム』化というわけですね。
常日頃から、ちょっと気の利いた室内アクセサリを扱っている雑貨屋などを調べておきます。
ヒマな時に『ちょっとカワイイな』と思うような品に注目するようにします。
それ以外ですと、家具店、ホームセンター、100円ショップなどで、安くてセンスのいい小物を集めておきます。
退去者が置いていったカーテンなどを洗濯して吊ってみます。
あまりお金をかけないことが長続きするコツ、とおっしゃっています。
要するに、モデルルームのように生活感を出して、入居した時のイメージを持ってもらうことに専心します。
それ以外に、どんなことを推奨されているでしょうか?
キッチンや洗面台を長く使わないと、下水の悪臭が逆流して大変な状態になると過去に書きました。
封水が切れるために臭いが逆流することがあり、これに対しては排水口にラップをはり、密封状態を作ります。
案外見落としやすいのがバス・スペースで、お風呂を丁寧に眺める人はあまりいないと思いますが、チラッと覗いた際に良からぬ臭気が鼻をつきます。
バスにも、ちょっと芳香剤を考えている、というのがエキスパートの知恵ということでしょうか?
室内で気をつけなくてはならないことといったら何でしょうか?
壁や天井のことを『クロス』と呼び、汚れれば『クロス交換』することになります。
そして、1面だけカラーのクロスを貼り、イメージアップすることを『アクセントクロス』と呼びます。
大家側でクロス交換は、ちょっと大変ですので、汚れが一番酷い面に対して『アクセントクロス』を施します。
すると、汚い面だけがカラーリングされまして、部屋の雰囲気がガラリと変わるわけですね。
(そして、クロス代が安く上がるというわけです)
その大家さん曰く「今後は原状回復や初期費用の低価格競争になる」というのです。
そんな状況で、アクセントクロスはかなり有力な方式と位置づけておられます。
フリーレントの話はいろいろ書いてきていますが、人気のある部屋については適応せず、内覧が少ない部屋に用います。
下手をすれば、次の年度末まで1年間、空室のなってしまうリスクがあるのです。
いろいろなやり方がありますが、先の大家さんは、申込日から1ヶ月以内の入居は2ヶ月分、1ヶ月を越えたら1ヶ月分のフリーレントを設定しています。
そして「大切なことは、行動すること」とも言っておられます。
良いアイディアでも実行されないのでは『絵に描いた餅』であり、とりあえずやってみる!というのが結論ということになりそうです。