入居者は紹介業者さんに任せきりとなると、どうしても適当な人選になりがちです。
そして、何としても満室経営したいものですから、どうしても入居者の人選が甘くなりがちなのですね。
結局、大変なトラブルに見舞われたり、夜逃げされたり、原状回復に大金が費やされたり。
これでは「家賃引き下げのほうがマシだった!」
そんな話になりかねません。
ということで、人選はある程度は賃貸人の業務であるとする大家さんもあります。
入居者の選別、そして目の付け所について、説明してみましょう。
後々のトラブル回避や経費節減につながる重要なポイントとなります。
よく研究して、入居希望者を見てみましょう。
不動産店を、入居希望者が訪問すると、まず書かされるのが入居申込書です。
この入居申込書の”チェック方法”をあげてみます。
① やはり読みにくいなど乱雑な書き方は、適当な生活感の現れである。
読めないようでは、役に立ちませんので丁寧に書いてもらいましょう。
② 未記入の欄がが無いように(9割方は最低でも記入してもらう)。
③ 書き方や書く欄の間違いが内容にチェックする。
① ⇒ 読みにくいと通り越して読めないのでは困ります。
特に、入居の際はある程度 急いだ状況ですので、Fax やメール添付文書などで送られてくることが多いです。
その際、やはりよく読めない状況では困ります。
② ⇒ あまり記入事項が少なすぎるのも、何だか散漫な人間性を予感させます。
欄がある限り、できるだけ誠意を持って埋めて行くのが『常識』の水準ではないかと思うのですね。
あまりスカスカの入居申込書は、逆に書けない事情があるのかしら?と勘ぐってしまいます。
未記入欄が多い入居希望書について、仲介業者には「未記入欄が埋まった時点で申し込み受け付けとします。それまでは、別の希望者も自由に内覧や申し込みをします」と伝えます。
ある程度、入居される側の立場も考えられることが必要になります。
③ ⇒ 記入欄も間違いは、公式の書類では、許されない間違いと言えます。
そういう書類を堂々と受理し、送ってくる仲介業者の神経もちょっと疑われます。
欄を誤って書き、矢印で訂正なども本当は頂けません。
ですが、内容的に理解ができる場合は目くじらを立てることではないとして良いでしょう。
入居申込書をよく見ることによりある程度、家賃滞納も防げる可能性があります。
そのポイントをお教えしましょう!
イメージですが、年間家賃の4倍くらいを目安とします。
6万円の家賃でしたら、6×12=72万円
72×4=288万円くらいは必要、というイメージを持ちましょう。
連帯保証人は特に年収についてチェックをします。
家族、特に父親が連帯保証人の場合、高齢者であり年金生活者である場合は注意を要します。
入居者本人が家賃を支払えない場合、とても負担できない 保証人の資格がない場合があります。
父親の年収も本人の年収チェックの場合と同様、年間家賃の4倍の年収があるかチェックします。
連帯保証人の場合は民法上、本人と同様に請求がかけられるのです。
それゆえ、本人同様の年収が必要となります。
それが満たされない場合は、満たせる家族に保証人変更を依頼するか、滞納保証会社への加入をお願いしましょう。
なお、滞納保証会社にも審査があり、これが通らないケースもあります。
急いでいる場合も先延ばしにしようとしている場合も注意が必要です。
最も注意すべきは、契約を急いでいる場合です。
申込日の直後に契約を希望しているのは、何らかの理由で契約を急いでいることがわかります。
今 済んでいるところを何らかの理由で退去しなくてはならなくなっているとか、予定していたところの審査が通らなかったなどのケースが考えられます。
急ぐ理由が何なのかをじっくり検討してから入居希望を通さないと、後から困ることになるのです。
「すぐに入ってくれる、こりゃあ ありがたい」
家賃収入がすぐに発生するとなると、気が変わらないうちに即決!
そんなことをしないようにしましょう。