ちょっと面白い、アパート経営をしておられる大家さんの話を聞きましたので書いてみましょう。
その大家さんは、じつはインターネット通であり、自分の物件のホームページを作っておられるのだそうです。
そして、入居者さんへホームページから、お得情報を提供するため、そのホームページは入居者の間では、ポータルサイトみたいになっているとか。
近年のアパート・マンション族は、地域とのつながりが希薄であり、町内会や自治会などにももちろん入っていないのです。
すると、やはり街の対する愛着も薄れ、ちょっとしたことで退去・転居となってしまいがちなのです。
そうでなくても、礼金敷金がゼロゼロで、初月フリーレントなど、引っ越ししやすい条件が整っている昨今です。
持ち物が少ない場合ならなおさらですが、気になる街にサッサと引っ越してしまうようです。
こういう現象を目の当たりにした大家さんがホームページ製作を思いつかれたようです。
ホームページは入居者の人ならID管理でログインもできるようで、大家さんにホームページからメッセージも出せます。
メッセージでリクエストすると、地域に詳しい人に聞いてくれるなど情報を返してくれます。
「○○病院の内科の××先生は、糖尿病ではかなり有名な先生で…」
「合い鍵をつくるのなら、専門店よりホームセンター△△が少し割安で…」
「□□スーパーの夕方のタイムサービスは5時30分頃から割引のシールが貼られはじめて…」
きめの細かい地域情報がドンドン流れてきます。
アパート内に掲示板も併設されているようですが、ホームページにも、建物のメンテナンスの情報などがアップされています。
掲示板まで走って見に行く手間がなく、パソコンやネットの端末で閲覧できる仕組みになっているようです。
「燃えないゴミの日はいつだっけ?」
「整備点検の停電は、何日の何時頃からだっけ?」
そんなちょっとした確認にもホームページが役立っているようですね。
ホームページ製作のお陰で大家さんと入居者の心理的な距離も大幅に縮まり、地域や物件への愛着も深まるのでしょうか?
また、物件の詳しい情報を写真・動画付きで公開されています。
物件周辺の市役所、学校、スーパー、病院などの生活の情報、穴場情報や、とっておきの美味しい店なども書かれているようです。
このホームページを不動産店で教わって、あまりの充実ぶりに入居を決めた人もあるとか。
また、ホームページから、直接入居の相談をしてきた人もあると聞きます。
結果として空室ゼロ、長期にわたっての入居が継続することになっているようです。
電脳大家さんの話を書くと「私なんて、ホームページ製作なんてとてもとても…」
そんな人もあると思います。
ですが、心配には及びません。
アナログな感じの楽しい掲示板や手書きの置き手紙でのお便り配信など、手書きでもとてもユニークな内容で愛される工夫をされている方があります。
お得情報とか、最近できたお店情報とかは、有りがたい感じかも知れません。
(お店にとっても嬉しい工夫かも??)
満室経営は、お金をかけられない場合は、アイディアで勝負!ということでしょうか?
大家業は、やはりサービス業であると肝に銘じておきたいところです。